絆創膏を考える

7月5日(金)のゼミは、


右手を骨折して右手を使えない状態で
右腕をけがしてしまった人(ケガ人)が、
左手だけを使って絆創膏を貼るプロセスを観察する。
そして、観察結果をもとに「新しい絆創膏」を考えるというものでした。


グループのうち2人がケガ人となって、順番に
絆創膏の箱を開けるところから腕の傷に貼り終えるまでを実践しました。
その時ケガ人は、ひとつひとつの動きごとに
心の中で思った事(思考)を、口に出さなければなりません。(発話)

これを、「思考発話」といい、
商品の利用状況の理解(ユーザー理解)を深めるのに
重要な役割を果たします。


《行動観察》

ケガ人の行動を観察し、記録したものが


私の記録では、
ひとつひとつのステップの間に空白ができてしまいました。

これは、ひとつのステップに対して何度も発話しているというわけではなく、
多数の発話に伴うステップを見落としているということです。



《感情曲線》


ステップ、事情、発話を時間軸でまとめ、
最後に、感情曲線をかきました。



本来の目的とは少しそれますが、
3つのグループの感情曲線を比べると
男の子よりも女の子の方が浮き沈みが激しいなという印象を受けました。

男の子は、苦労して絆創膏を貼ることができても
感情曲線の0のラインを超えなかったのに対し、
女の子は、絆創膏を貼るという目的を果たすと
その喜びや達成感が露わに曲線によって表現されていました。

このことは、
マーケティング等でペルソナを詳細に決定することに関係しているのかなと思います。



《新しい絆創膏を考える》

ケガ人の行動観察を経て、
私たちのグループが考えたのは
片手でも簡単に貼れるスタンプ式絆創膏です。


私たちのグループでは、
剥がす・貼るのステップで感情曲線が下がっていたので、そのステップをなくしてしまおうという考から思いついたアイディアです。



《お助けロボナース!》


もう一度自分で考えてみようということで。


電気もテレビもAIが消しちゃう時代。
掃除だって料理だって電子機器がこなしちゃう。

なら、絆創膏だって貼ってもらっちゃおう!!

という発想です。


自分で上手く絆創膏を貼れない人には
お助けロボナースが付いてくるよ!というサービスです。

スタンプ式だと押した時に痛いし、
簡単に取り出せても貼る時に失敗するし、

優しく正確に貼ることができる誰かがそばにいてほしい。

そんなときに、お助けロボナースです!


絆創膏自体の形は変えず、
新しい絆創膏の形を考えてみました。